特定技能人材の中でも、インドネシア出身者は非常に人気が高く、採用を検討する企業が年々増えています。
インドネシア人材の多くはイスラム教徒(ムスリム)であるため、面接や雇用時に必ずといっていいほど聞かれるのがこの質問です。
「お祈り(礼拝)のための部屋はありますか?」
結論から言えば、必ずしも専用の“お祈り部屋”を用意する必要はありません。
ただし、静かに礼拝できる環境があるかどうかは、
インドネシア人材にとって安心材料となるため、配慮しておくと定着率にも良い影響があります。
■ 礼拝は1日5回。ただし人によって異なります
イスラム教の礼拝(サラート)は基本的に1日5回行われますが、これは信仰心や生活スタイルによって異なる場合もあります。
また、礼拝のタイミングも人によって微妙に違います。
勤務中に必要とされることが多いのは、昼の礼拝(ズフル)だけです。
このため、「職場で5回対応しなければいけない」というわけではありません。
■ 弊社クライアントの多くは“空きスペース”を活用
実際に、弊社のクライアント企業様の多くは、以下のようなスペースを一時的に開放することで、十分な配慮を実現しています:
・空き会議室
・ ロッカールームの一角
・使っていない倉庫の隅
また、多くの企業様は、礼拝中はそのスペースに本人以外が立ち入らないようにするなどの形で、落ち着いて祈れる環境づくりに協力してくださっています。
こうしたちょっとした工夫で、「ムスリム人材にとって働きやすい職場」という評価につながっているのが現状です。
■ 「そんな場所を提供できない」企業様へ
もちろん、オフィスや現場の構造上、
「礼拝スペースなんて用意できない…」
という企業様もあるかと思います。
その場合は、事前に面接時に正直に説明しておくことが大切です。
例えば、
- 「礼拝スペースは用意できませんが、自宅で行うスタイルでも大丈夫ですか?」
- 「祈りの時間が必要な場合は、業務に支障のない範囲で考慮できます」
といった形で、お互いにミスマッチが起きないように配慮してあげることが重要です。
■ まとめ:迷ったらお気軽にご相談ください
お祈り部屋の有無については、「設けなければいけない」と構えるのではなく、“対応できる範囲で配慮する姿勢”が評価されるポイントです。
弊社では、これまで多数のインドネシア人材の紹介・定着支援を行っており、現場での礼拝対応に関しても豊富なノウハウがあります。
「この場合はどう対応すればいいの?」
「こういう職場環境でも大丈夫?」
など、少しでも気になる点があれば、お気軽にお問い合わせください!
インドネシア人材の定着を、私たちが全力でサポートいたします。
それでは、また。